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【英語学習】リスニング力強化について

5年くらい前から英語再学習を始めた。きっかけは、たった2日間のインターナショナル・ミーティングに参加し、全然聞き取れなくて、話せなくて悔しい思いをした。その時にビジネスレベル(業務で使ったり、丁寧さや細かいニュアンスも重要とするようなレベル)でなくとも友人同士で軽く話したり、内容が込み入ってないアニメ・ドラマ・映画を理解できるようになりたいと思い始めた。1-2年はかなり力を入れて行い、現在でも触れる時間は多少減ったが続けている。 今後の再学習のためにもまとめておく。基本経験則とある程度の論理で構成したつもりだが、合う人もいれば合わない人もいると思う。


英語再学習の目的・モチベーション

同じようなモチベーションの人たちと情報を共有しあうことも重要なので、自分自身の目的やモチベーションをまとめると、リスニングを強化したい理由は、

  • 日常会話ができる様になりたい。
  • 自分の日常を英語で説明できるようになりたい。
  • ドラマ・映画・アニメ・漫画を理解できる様になりたい。

再学習前の自分のリスニング・会話のレベル感

英検2級のリスニングも一発ではきびしくて、そもそも高校の英語の評価は2で赤点ギリギリ。英語にあまり興味がなかったっていうところ。大人になってから大学にいったので、その時は英語に興味がでてきて、センター試験はリスニング・筆記共に9割くらい。ただ、普通の会話は全く聞こえないし、喋れない。軽い挨拶くらいしかできないし、完璧にできないし、話す環境から逃げていたような状態だった。

ちなみに今はトレーニングしたり、いろんな国の人と喋る機会を得たりしてくうちに感覚が変わって、完璧じゃなくていいんだと思えるようになって、そこから伸びていった感覚がある。(とはいえ、正確に聞いたり、話したりすることを放棄したわけではなく、結果的に気をつけられるようになった。)
5年くらい前に知り合った、外国の友達(オランダ人)とならお互いのことをわかっているというのもあるし、友達も日本語を勉強しているので、拙い英語を理解してくれて1時間くらいお互い好きなアニメとかゲームとかそういう話はできるようになった。お互い第二外国語同士の英語で話すというのは面白い。


今後、目指したいリスニングレベル

Sharla(@heyitssharla)さんのこの動画のスピードは外国人の友人と話していても、だいたいこのくらいと感じているので、この動画を当然日本語字幕を見ないで、「ながら」で聞いてても、理解できるようになりたい。

youtu.be

後ほどオススメの教材でも紹介するが、彼女のYoutubeは面白いし、自分が目指したい目標(日常を英語で説明できるようになりたい)にも合致していてめっちゃいい。


なぜうまく聞き取れないのかを理論的に考える

普通に英語を使わない生活をしていたら圧倒的に「インプット」と「アウトプット」が足りない。 逆に言えば、訓練された状態・よく使っている状態になればいいというのが、当たり前だが結論である。環境というのはそれほどまでに大事だ。 環境は作るしかないので、それは別の章に書くとして、環境以外ではどうかというと、以下の3つに集約されると考えている。

  • 聴きながらイメージ化ができてない。
  • いろんな文章で「くっつき・おっこち」の経験不足。

1つ目は、リスニングは文字ベースで書かれていないので、読み返しができない。これが一番の原因だと思う。つまり、聞いたそばから状況のイメージかができてないと、頭から抜けるのは経験したことがある人も多いと思う。あれ?主語なんだっけ?と思っているとそもそも最後何言ってたっけとなって、結局なんもわからんっていう。

2つ目は、そもそも文字ベースで学習続けていると、実際にどうのように発音されるのか(くっつき・おっこち込みで)を知らないことが原因ということ。まぁ聞けば意味がわかると思う。

youtu.be

まぁこんな感じで、英語は、音の「くっつき」(連結とかlinkingっていうことが多い)が起きるので慣れていないと何言ってんだかわからない。子音と母音は、くっつくよねってこと。

「おっこち」(脱落とかreductionっていうことが多い)の例としては以下の動画が例。

youtu.be

ここら辺は慣れるというかたくさん経験する必要がある。
では、環境の話を含めてどうやってたくさん経験するのかを考えてみる。


環境の話

環境が大事ということは、先ほども述べた。留学できる環境にある人はそうするのが正直良いと思う。半年でも1年でも行ってきちんと学校で日本人で固まらず英語環境に染まることができれば、一気に成長できると思う。何人かの友人は、そうして流暢になって帰ってきたのをみてきているので、留学中に相当努力したんだろうなと思う。

だからといって、人によっては、金銭的な事情や仕事の事情などで、留学することが許されないことがかなりある。自分自身も、仕事・体調の事情で留学は基本的に困難である。
なので、この記事では、制約として日本にいながらにしてどう環境を作るのか、ということに着目する。


日本にいながらにしてどうやって英語に触れる環境を作るのか

結論からいうと、かなり大変である。理由は簡単で、1日24時間しかない。この中で、自分自身の意思で英語に触れる時間を増やすしかないからである。まぁここが留学との大きい差ではある。行ってしまえば強制的に日本語に触れる機会も減り、勉強するしかない環境を作りやすいが、日本にいながらかつ、仕事もしながらであることを考えれば大変なのは自明だろう。

自分の1日の時間を整理してみよう。端的に言えば多くの人が以下のようなものだろう。

  • 起きる
  • 仕事行く(通勤)
  • 仕事する
  • 仕事から帰る(通勤)
  • 寝る

人によっては仕事や大学などで、間の仕事の部分も英語に触れられる環境の人もいると思うが、そうではない前提で、ここで時間が取れそうなタイミングは、まぁこんな感じだろう。

  • 起きる
  • ここ!(朝活)
  • 仕事行く(通勤)
  • 仕事する
  • 仕事から帰る(通勤)
  • ここ!(夜活)
  • 寝る

頑張れば、日本で仕事をしていて、5-6時間寝る前提で、3-4時間くらいはトレーニングできるはず。 自分は、朝仕事に行く前と夜仕事から帰ってから2時間ずつは英語学習のための時間に使ってきた。仕事中もイヤホンしててもいい環境であれば、Podcastなどのリスニング自体はできるのでそれらも含めればもっと長い時間英語に触れるようにしている


どうやって学習していくのがいいのかを理論的に考える

「超」勉強法に書いてあったような気がしているが、基本的に、ボトムアップトップダウンを同時並行でやって行くことが近道と考えている。

持論

基本的に楽しく学ぶ。
学習は大変なのは大変だけど面白みがあるものを基本的に選びながら効率よくやらないと、続かないから。 自分の例で言えば、ドラマや漫画が好きだから、題材としてそれを取り入れてる。ちょっと辛いなと思って嫌になってきたら、その方法は一旦やめる。

  • トップダウンで学習するというのは、自分が目指したいもの(つまり、現状では達成できてないもの)をインプットとして学習して行く。
  • ボトムアップで学習するというのは、いわゆる基礎から積み上げ式で学習して行く。

ボトムアップで学習するだけだと、なんのために学習しているのかという目標を忘れがちになる。 トップダウンで学習するだけだと、やっている気にはなるが、現状何が足りないのか・このレベルに到達するにはどのような基礎的な学習が必要なのかを意識していないとただの垂れ流しになる。

ちまたで、聞き流しだけでリスニング力が上がらない言われているのは、トップダウンだけでは、効果が薄いっていうことなんだと思う。上がらないんではなくて程度の問題なんだと思う。

リスニングのトップダウンの学習

具体的なオススメなものはあとで紹介するとして、大枠では、

以前は、Podcastをよく聞いていたが、数年前からYouTubeを使うようになった。Podcastスクリプトがないものは結局よくわからんかったなーっていう感じなるけれど、YouTubeは英語の字幕を自動生成できるし、かなり便利だからよく使っている。 トップダウンで使うものは内容が楽しくて毎日聴きたいもの・見たいものを使うのをオススメする。 また、アルクヒアリングマラソンは個人的に好きなので、リストにあげた。詳細はオススメの教材のところで取り上げる。 理由は、長期的に学習するものでかつ、モチベーションに必須感がないものは、別の動機もないと続けづらいからである。自分の場合は「こんな風になれたらいいなぁ」といったモチベーションとしては「仕事で海外に行くことが決まったから」と比べると比較的弱めである。だから楽しいものでないとダメだったという経験から楽しいものをオススメしている。

リスニングのボトムアップの学習

具体的なオススメなものはあとで紹介するとして、大枠では、

  • 音源・スクリプト付き書籍
    • ディクテーション教材
    • 音読教材

やはり、リスニングの基礎はディクテーション。なんども聴いて、テキストに起こしてわからない部分は、実際の発音や「くっつき・おっこち」を知らないので確認するということを、地道にくりかえすのが近道と考えている。 次第にトップダウンの学習で複数回同じような言い回しに出くわすと

リスニングの学習なのに音読教材を使うのは、経験則的に、自分で真似して発音することで結果的に聞こえが良くなってくる。 単語や文法構造を理解できている文を見ながら5回くらい、スロースピードで(だいたい50~100 wpm)文頭から内容を理解していく。次になるだけ、文字を見ないでさらに5~10回はだんだん早く(100→150~200wpm)で読む。 理屈はわからないがおそらく

  • 頭の中が整理され、文頭から理解することに慣れていく。
  • フレーズが記憶に定着していく のだと思う。

自分自身もこの音読を繰り返しているうちに自然とリスニングだけでなくリーディングも強化されたのは事実。


オススメの教材

Podcast
バイリンガルニュース(超オススメ)

運営しているMamiさんMichaelさんが英語と日本語で最近の4-5本のニュース(しかも結構話題として面白いニュース)をとりあげて、友達どおしのおしゃべりをしているような感じでのエピソードが毎週1エピソードupされる。有料だが、アプリでスクリプトが公開されている。最近宿題プランというのが始まった。とにかくマジで面白い。テーマが面白いっていうのもあるけど、二人の友達のおしゃべりみたいなのがすごくいい。あと関係ないけど、1つ記事が終わった後に「」ってちょっと適当にいう感じが面白くて好き。それに、おしゃべりって言っているけど、MichaelさんもMamiさんもすごく知的で、会話の論理性とかいいなぁと思う。

このインタビュー記事で知ったが、

globe.asahi.com Mamiさんは当時、帰国子女でもなく留学経験もないとのこと。ただ大学が日本の大学だが周りはほぼ外人っていう外人向けの学科だったらしい。そこに入れる能力があったという時点でレベルが違うが、入学前・入学後に相当努力して英語に触れまくったことで、あのレベルになれるんだと思った。いわゆる、「純ジャパ」ってことなんだけど、すごすぎる。尊敬する。
実は自分は、彼女の英語の話し方に憧れている。Maimさんの口癖があってそれがすごく頭に残って、こういう時はこんな風に表現すればいいんだなっていうのが勉強になる。Mamiさんは白熱してくると、日本語ではなくむしろ英語で機関銃のようにMichelと話をしていて自分が目指しているのはこれだよこれ!!!って思ってから、ずっと聴き続けて、気になるフレーズを真似して練習している。目標としては高すぎるけど、目指したいスピーキングレベルはMamiさんで、いつか、何かのテーマでゲスト参加したいという野望をもっている。しかし、優れた専門家でもないし、ニュースのトピックになるようなことをしているわけでもないから。難しいでしょうね。二人がブログを読んでくれて、興味持ってくれると嬉しい。 bilingualnews.libsyn.com

Hapa英会話

運営しているJunさんは日米ハーフで、英語と日本語でだいたい毎週1エピソード解説してくれる。詳細スクリプトはwebにあるし、会話も自然で内容も面白い。自分は、Podcast上で日本語の解説もあるし、webでスクリプトやフレーズの解説もあるので、スクリプトを見るのは1週間聴き込んでから、翌週に音読を行なっている。hapaeikaiwa.com

YouTube
Sharmeleon

最近よく見ている。運営者のSharlaさんは日本語を勉強しているようで、日本を旅行している様子をupしている。更新頻度も高く、内容も面白い。 最初はそのまま見る、英語字幕をつけて見る、理解できないところは止めつつ見る。のように見ている。トップダウンの学習にオススメである。 youtu.be

ニック式英会話(この英語、聞こえますか?)

なぜうまく聞き取れないのかを理論的に考えるのところでも取り上げた。特にリスニングの領域では、再生リストの中でも、英語 リスニング:この英語、聞こえますか?が丁寧にくっつき・おっこちについて説明されているので、ボトムアップの学習にオススメである。 www.youtube.com

書籍
1000時間ヒアリングマラソン

1000時間ヒアリングマラソン は個人的にオススメ。3年ほど続けた。今は同じ教材を繰り返しやり直ししている。(本棚狭すぎて2年分しか一段に入ってない)

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  • 簡単なものから難しいものという流れがある。
  • 会話文・ニュース・トピックトーキング・物語・映画のワンシーンなど様々なリスニングトピックがあり、自分の好きなところに力を注いでやるでもいいと思う。
  • 毎月力試しでテストをできる。
    • ディクテーションコンテスト
    • TOEICのリスニングっぽいテスト
  • 副教材のENGLISH JOURNALで好きなのは、俳優・歌手のインタビューとラジオみたいなフリートークの部分。これらはかなりリアルな英語(不必要にスピードをコントロールされておらず、umとかwellとか自然な感じと、あとはいい間違えたのを言い直す感じとかも含めて普通に話している英語)が収録されていてスクリプトもあるので非常によい。 値段が55000円/年と結構するので悩んだが、月4500円と思えば、まぁいいかなと。副教材でENGLISH JOURNAL(1500円くらい)もつくので、ヒアリングマラソンとしては3000円程度なので、そう考えると内容的にはお得と考えられる。体験的には、非常に良胃という感想。理由は、レベルが低めから高めまで幅広く取り扱っているので、例えば1年かけてやって、レベルが高いとところは難しくてできないかもなんだけど、適切に使って入れば1年後には少しずつわかる範囲が増えてくるようになってくるのを実感できるのでモチベーションを維持しやすい。

初学者で、もう少し簡単なものとしては中級というのがあるみたい。これはENGLISH JOURNALはつかない分少し安い。簡単めで、ENGLISH JOURNALいらないよっていう人はヒアリングマラソン中級コース がいいかも。

オススメは、普通のヒアリングマラソンを1年頑張るのがいいと思うけど、その他アルクはいろんな通信講座があるので自分にあったものを使うのが一番。

ディクテーション

石井さんのディクテーション本は、かなり気に入っている。そのため、10年以上前からずっと使っている。文章自体はTOEIC向きの文章だが基礎力をあげるには十分使える。特に問題の構成が非常に良く、 * グラマー単位の章立て * 単語だけ、単語からの文、文だけという風に徐々に負荷をあげていくためやりやすい。 * 章の最後には長めの文章が読まれ3問程度True Falseを答えさせる問題が出る。ちゃんと聞こえてないと解けない比較的意地悪な問題が出る。

新しくなっていて、初級編が出ていた。

スピーキング

目的は、日常会話をリスニングするためのリスニング強化。そのためのスピーキング・音読とするならば、超オススメは、以下の2冊の書籍。中学レベルの例文ばかりだが、かなり練習になる。かなり基礎的な文章でもスラスラ読み上げるのはなかなか難しい。サクサクの方の、反射的に答えるとう章におけるCDの内容は非常にいい。 例えば、 Do you like ~~~ ? という文には、Yes, I like までは反射的に答えられなければいけないわけで、これが現在形、進行形、過去形、未来形になっても自然にできなくてはいけず、結構難しい。これはどちらかというとスピーキング力の強化に該当するがリスニングにも生きてくる。簡単なレベルからリスニング-スピーキングの練習がリスニング力の強化に繋がる

その他であれば、森沢さんの書籍のシリーズの中から音読パッケージをオススメする。初学者向けだし、ストーリーになっているので内容もわかりやすい。

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

  • 作者:森沢 洋介
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


おわりに

これまで行ってきたリスニング力強化について簡単にまとめようと思ったら、盛りだくさんになってしまった。自分はいろんなことをやって試して、いいと思ったもの・楽しいと思ったものを続けるということを行ってきた。
結果的に、バイリンガルニュースを超絶オススメする記事になったけれども、目的が楽しく英語に触れて、リアルなおしゃべりを体感するには最高だと思う。過去のエピソードも聞けるしね。 引き続き、色々やりながら楽しく英語に触れていきたい。